IT業界では、プロジェクトを成功させるためにチームで仕事に取り組むケースが多いものの、失敗の可能性は決して低くはありません。2000年代前半と比べるとプロジェクトの成功率は上がっていますが、大半のプロジェクトが成功するというレベルには至っていないのが現実です。
代表的な失敗例として挙げられるのが、システムエンジニアなどのリーダーの判断ミスややる気のなさによるものです。プロジェクトの方向性を決めるための要件定義が曖昧で、プロジェクトが迷走した結果クライアントを満足させられなくなるケースは珍しくはありません。
また、リーダーが進捗管理をまともに行わないので、開発チームの誰もがプロジェクトの進行状況を把握できず、後々に苦労するというのも定番の失敗です。このような問題は、リーダー以外のメンバーの努力で解決できない場合が多いでしょう。
しかし、プロジェクトの方向性や進捗管理などに問題があるのなら、柔らかい言葉でよいのでそのことを指摘したいところです。問題を放置したまま作業を続けると、プロジェクト全体に致命的な悪影響を与える可能性があります。
そして、コミュニケーション不足でプロジェクトに悪影響が出るというのも代表的な失敗例で、プロジェクトを成功させるためには活発なコミュニケーションが欠かせません。手掛けている作業の進捗状況などをしっかり報告し、連携を深めていくのが成功への近道です。コミュニケーション不足の傾向がある場合、誰かがその状況を打開してくれるのを待つのではなく、自ら積極的にコミュニケーションをとるようにするのがよいでしょう。